お酒と上手に付き合うコツ
ある調査により、アルコール摂取量を「全体の平均以上」「全体の平均未満」に分け、1日のカロリー摂取量を比較したところ、お酒を多く飲む人は1日のカロリー摂取量は多いものの、食事からのカロリー摂取は少ないことが分かりました。
また、アルコール摂取量が多いと朝食摂取頻度が少なくなる傾向にありました。
そして、アルコール摂取量が多い群には、隠れ肥満型(体脂肪率が28%以上)といわれる「ふくよかタイプ」が多いということもわかりました。
この結果から見えてくるものは、夜遅くまでお酒を飲み、「お酒を飲みたいから食事は控えよう」とカロリー摂取を避けると、必要な栄養素も不足、朝は少しでも寝ていたいから朝食も抜き…
その結果、見た目にはわからなくても脂肪をたくさん蓄えている身体に…そんな働き女子の姿です。
お酒好きでも大丈夫☆これだけは気を付けたいポイント
それでは、お酒と上手に付き合うためには、どのような点を意識すればよいのでしょうか。
「エンプティカロリーを防ぐこと」「二日酔いを防ぐこと」の2点からお伝えします。
まずお酒の席では、「アルコール以外でカロリー摂取をする」ことです。
お酒からのカロリー摂取はほとんどが糖質であり、いわゆる「エンプティカロリー」となってしまいます。
お酒の席であっても、食事はしっかり摂るようにしましょう。
また、アルコール摂取が多い群は、「ラーメン、パスタ、うどん、揚げ物」が多く、「食物繊維」の摂取は少ないとの結果が出ました。
お酒を飲んでいる間は、アルコールによってビタミンやミネラルが失われやすくなっているので、野菜類・海藻類などの摂取も意識しましょう。
「お酒の席でも、サラダ、たんぱく質、ご飯(お米)は必ず食べる」など、自分なりのルールを作っておくといいかもしれません。
次に、普段の食事では「たんぱく質補給」が肝心です。
アルコールは胃腸から吸収され、90%が肝臓で分解されます。肝臓が疲れていて十分働くことが出来ないと、アルコールの分解がうまくできません。
すると、翌日まで体内にアルコールが残ってしまい、二日酔いの原因となるのです。
アラニン、アルギニン、アスパラギン酸などのアミノ酸は、肝臓を保護・修復してくれる働きがありますので、お酒が多くなる時期も、たんぱく質は強い味方になってくれます。
これらのアミノ酸は、肉や卵にももちろん含まれていますが、魚や貝類、タコ、イカに特に多く含まれています。
また、最近の研究では、ブロッコリーやキャベツなどアブラナ科の植物に含まれる「スルフォラファン」にも、肝臓を保護する作用があることが分かりました。
ぜひ、サラダなどで取り入れてみてください。