目の不調、放置していませんか?
「スマホ老眼」といった言葉をよく耳にしたり、日々の生活で目の不調は自覚しているけれど、実際にその不調への対策までは行っていない方が多いのではないでしょうか。
スマホ老眼症状の自覚があるスマートフォンユーザー500人への調査でも、87%がスマホ老眼への対策の必要性を自覚しているにもかかわらず、実際に対策していたのはわずか17%という結果でした。
この結果は、夕方に目の疲れや視界がぼやけるなどの症状を自覚しても、翌朝には症状が回復していることが影響しているのかもしれません。
しかし、この症状が慢性化すると肩こりや頭痛、吐き気といった全身の不調につながることもあります。
改善のポイントも、やはり◯◯だった!
そもそも、これらの目の不調はどのような仕組みで起こるのでしょうか。
それは、「筋肉」が関係しているのです。
特に目の不調に関係するのは、眼球を支える筋肉である外眼筋とピント調節筋ともいわれる毛様体筋(もうようたいきん)です。
スマートフォンやパソコンなどの近くの画面を見続けると、これらの筋肉の緊張状態が続き、疲労してしまい、目の疲れや視界がぼやけるなどの症状が現れるのです。
この「筋肉疲労」への対策が、目の不調の解消のポイント。
筋肉疲労と聞くと、目のマッサージやホットタオルで温めるなども思い付きますが、毎日忙しく働く女性には新たに何かを始めることは大変なものです。
毎日の食生活を工夫することで、取り入れられたら嬉しいですよね。
目の筋肉疲労の改善には、色のパワーを味方にしよう!
筋肉疲労は、活性酸素によって筋タンパクがダメージを受けることが原因とされており、これを防ぐことが目の不調の改善に役立ちます。
そのためには、活性酸素を悪さを抑制する《抗酸化物質(食物の色素などに含まれる)》や、ビタミンA・C・Eといった抗酸化ビタミンの摂取が役立ちます。
食生活に上手に取り入れる方法としては、「1食あたり5色」を意識することをお勧めします。
抗酸化物質で代表的なものは、ブルーベリーや黒豆の紫の色素であるアントシアニン、鮭や桜エビ、カニなどの赤い色素であるアスタキサンチンがあります。
緑茶に含まれるカテキンも手軽に摂取できますね。
とくにアスタキサンチンは、ほかの抗酸化物質が通ることの出来ない、目の入口にある不要な物質をブロックするゲートを通り抜け、直接目に働きかけ、血流も改善するため、より高い効果が期待できると言われています。
また、アスタキサンチンは、筋肉運動中に糖ではなく、脂肪を優先的にエネルギー減として利用するため、疲労物質である乳酸がたまりにくく、筋肉疲労が起こりにくいという報告もあります。
目の不調だけでなく、疲れにくい身体を作るのにも役立つのが嬉しいですね。
目の健康には食べる順番も大切!
最近の研究では、健康診断等で糖尿病の指標として用いられるヘモグロビンA1cの値が高くなるほど、健康な人でも眼の血流が悪くなることがわかっています。
実は、ヘモグロビンA1cは、正常範囲の人ほど食後の血糖値が大きな影響を及ぼすこともわかっています。
つまり、食後の急激な血糖値の上昇が、目の血流循環を悪くしてしまうのです。
この対策に簡単に取り入れられるのが、食物繊維を豊富に含む野菜などから食べる「ベジタブルファースト」。
食物繊維を豊富に含む食材は、血糖の上昇を防ぐだけでなく、脂質の吸収も抑制するという、正月太りが気になるこの時期には嬉しい働きもあり、ぜひ毎日の食事に取り入れていきたいですよね。
忙しい毎日の中で優先度が低くなりがちな目の健康ですが、頭痛、肩こりといった全身の不調につながる前に、カラフルな食事で対策をし、目もカラダもスッキリした毎日を過ごしていきましょう!